馬に合う鞍選び
き甲の型紙を取ってみたら、左右の形が全然違う!ということも珍しくありません。
後ろに人が立っても安全な馬なら、馬の真後ろからき甲の左右のバランスを見てみましょう。
人間でも左右の肩の高さが違う人がいるように、馬もき甲が左右対称であるとは限りません。
左右の運動どちらかが極端に苦手であったり、一方の肩を痛めていたり、あるいは鞍をチェックしてみると鞍褥の一方がへたっていて左右非対称になっている、という具合に日頃の症状に現れているはずです。
原因を考えて取り除き、馬が理想的な筋肉をつけていけるよう配慮しましょう。
写真のような型紙の場合は、馬に十分な筋肉がついていないということです。現時点でき甲にぴったり合う鞍を使ってしまうと、これから馬がき甲部分に理想的な筋肉をつけていくことができません。
この場合は馬が理想的な筋肉をつけた状態を想定して鞍骨が広めの鞍を使用し、筋肉がつくまでは一時的にパッドを使用するようにします。
<鞍のバランス>
ゼッケンは使わずに、鞍骨幅の合った鞍を、馬の正しい位置に装鞍します。シートの上に丸いペンを置いてみましょう。ペンはシートの最も深い点で止まります。
写真のようにペンがシート中央で止まるならば、バランスの良い鞍と言えます。ペンがシート中央よりも前寄りで止まるようなら鞍は前下がり、逆に中央よりも後寄りで止まるようなら後ろ下がりといえます。
鞍のバランスは、馬の体型、筋肉のつき具合、鞍褥の形等様々な要因が影響します。正しい装鞍位置で鞍骨幅も合っているのに、鞍が後ろ下がりになる場合は鞍褥後部の厚い鞍を使えば解決できます。